くらしに花を くらしに花を
くらしに花を くらしに花を

新潟県産切花の出荷時期カレンダー

出荷時期 最盛期

ユリ
チューリップ

生産者インタビュー

美しく、長く咲いてほしい。産地からユリに想いを込めて。
魚沼花き園芸組合 鈴木 健市さん リリーアンバサダー

県内有数のユリの産地、魚沼市でユリ栽培を手掛けている鈴木健市さんは、新潟県のユリについて、「県内の産地はどこも高品質のユリを作ろうと切磋琢磨して頑張っていて、一年を通じて品質の良いユリが生産されています。新潟県のユリはいつ、どれを選んでも品質が良いというのが産地・新潟の魅力ですね」と語ります。

ユリは蕾(つぼみ)の状態で出荷し、お客様の元で咲く花。鈴木さんたち生産者は、丹精込めて育てた花が開くところを見ることはほとんど無いそうです。「咲く前の段階で嫁がせるので、蕾が膨らんで、咲いて、見る人が喜んでくださる姿を日々想像しながら育てています。植えてから毎日成長を見守っているので、出荷の時は娘を嫁に出す感覚に近いですが、ずっと緊張感を持って作業しているので、ほっとする気持ちも大きいですね。最近は、SNSを通してお客様の反応が見られるようになり、励みになっています」。

ユリは球根を育てるだけでも2、3年かかるなど、1本のユリが届けられるまでには多くの人の手と、多くの時間がかかっていて、込められている想いがより深い花だと思うと話す鈴木さん。「僕たちがユリを届ける最終バッターであり、お客様につながる場所にいるので、込められている多くのメッセージを一生懸命伝えながら、皆さんの元へより良いユリをお届けしたいと思っています」。

新潟のユリが届くまで

1球根

オランダやニュージーランドから輸入した球根は、低温で保管され、栽培スケジュールに合わせて温度を管理。

2植付

一つひとつ、丁寧に植え付け。

3栽培

ほぼ1年を通して、県内全域で栽培される。

4管理

水やりや、寒冷紗というネットを利用した日差しの管理を行い、ユリの育ちやすい環境を整える。

5収穫

夏の最盛期には早朝と夕方、気温が低いうちに収穫。

6選別・調整

等級に分け、1本1本チェック。長さなどを調整して束ねる。

7箱詰め・出荷

箱詰めし、集荷場へ。出荷前検査を経て市場に届けられる。

目合わせ

定期的に目合わせを実施して、生産者が違っても同じ品質のユリが届くように確認しています。

飾るときのポイント 飾るときのポイント

水切り

花瓶の高さに合わせて茎を切ります。

  • 空気に触れないように水の中で切る
  • 斜めに、茎をつぶさないようにスパッと切る
    茎の断面が広くなり、吸水がよくなります

葉の処理

花瓶に入れたときに葉が水に触れないように取り除きます。

  • 手で下に向かって優しく

飾る場所

直射日光の当たらない風通しのよい場所に飾ります。
エアコンの風は直接当たらないようにしましょう。

花粉に注意

花が開きはじめたら葯(やく)を取り除きます。

  • 花を傷めないようにティッシュなどで優しく
※花粉が服などに付いてしまったらこすらずにガムテープなどで軽くたたくようにして取ると痕が残りにくくなります

水替え

花瓶の水は毎日取り替えましょう。

  • 茎の部分もぬめりを落とすように優しく洗う
  • 花瓶も清潔に

切戻し

水替えの際に茎を数センチ水切りします。
茎が短くなってきたら器を変えて違った雰囲気を楽しみましょう。

ユリの種類

1

オリエンタル
ハイブリット
(OH)

オリエンタル系のユリは、大輪の花、芳しい香りと美しい色で知られています。これらのユリは、ユリの王様であり、女王です。他系のユリと比べ、花が大きく、華やかであるのが特徴です。

・主な品種・

カサブランカ、
シベリア、シイラなど

2

OT
ハイブリット

OTハイブリッドは、白色とパステルピンクの多い人気種であるオリエンタル系と、背が高く色鮮やかなトランペット系品種との交配種です。オリエンタル系からは優れた形状と香りを、幅広い色調をトランペット系品種から受け継いでいます。

・主な品種・

マスター、ザンベジ、
イエローウィンなど

3

アジアティック
ハイブリット
(スカシユリ)

オリエンタル系のものと比べてアジアティック系のユリは、長さが短く花形がかたいイメージがあります。香りはないものが多く、色は非常に繊細なパステルカラーから鮮明な赤色やオレンジ色まで多様で、1本に5輪ほどの花をまとまってつけます。

・主な品種・

リトルキッス、
ブラックチャームなど

4

LA
ハイブリット

カラフルなLAハイブリッド系はロンギフローラム系(L)とアジアティック系(A)との交配種です。色彩が豊かなアジアティック系と「イースター・リリー」としても知られる、花の形状がエレガントで香りの高いロンギフローラム系を掛け合わせました。

・主な品種・

フレミントン、カバリア、
フリンストンなど

新潟のユリを飾ってみよう

お花を飾りたいけれど、花瓶を持っていない…。
そんな方でも大丈夫。家にある器で気軽に楽しめます。

空き瓶に1本挿すだけでオシャレな雰囲気

他の花やグリーン(葉物)と組み合わせれば一層華やかに

高さに差を付けると大きな花が重ならず、しっかり見える

グラス
マグカップ

花瓶が無いときは、短く水切りして飾ればOK

浅めのボウル皿や平皿も花瓶代わりに

生産者インタビュー

美しく、長く咲いてほしい。産地からユリに想いを込めて。
魚沼花き園芸組合 鈴木 健市さん リリーアンバサダー

チューリップ切花の一大生産地である新潟市南区で、栽培を手掛けている堀康浩さん。「チューリップは春の花なので卒業や入学の場面で使われることが多く、出会いと別れを彩る花というイメージですね」。

堀さんが思うチューリップの魅力は、バラエティに富んでいるところ。「咲き方も色も豊富で、新潟県内では260品種ほどが栽培されています。品種によって、伸びやすい、咲きやすい、葉っぱが弱いなど個性があるので、管理はそれぞれに気を遣います」。

新潟がチューリップ産地になったのは、気候に理由があるのではと堀さんは話します。「球根はオランダから輸入していますが、オランダと新潟の冬は晴れる日が少なくて、寒いというのが似ているんです。太陽は成長に欠かせないのですが、あまりに晴れが続くとあっという間に咲いてしまいます。切り花は蕾で出荷しなければならないので、作業面でも品質においても、ほどよく太陽が出て、気温は低いなかでじっくり育つという環境が、新潟の産地としての優位なところだと思います」。

生産のピークは3月で、その頃には最高で1日5万本ものチューリップを出荷。傷つけないよう収穫、選別、箱詰めまで全てを手作業で行っています。「チューリップが咲いたとき、それを見る皆さんが笑顔になってくれることを思い浮かべながら育てています。ぜひチューリップで春の訪れを楽しんでください」。

新潟のユリが届くまで

1球根

オランダから輸入した球根を、冷蔵庫に入れ低温で管理する。
(国産球根やニュージーランド産球根も使用する)

2植付~萌芽

球根を植え付け、冷蔵庫内で根を張らせる。品種ごとの指定日に合わせてハウスに移す。

3栽培

温度や湿度を管理しながら生長させる。

4収穫

花の状態を見て、時期を迎えたものから収穫。

5球根をはずす

機械を通して球根をはずしていく。

6選別・調整

長さやボリュームを規格ごとに分け、傷みなどがないか1本1本チェック。

7水あげ

花持ちがよくなるよう、たっぷりと水を吸わせる。

8箱詰め・出荷

専用の箱に詰めて出荷。3月に出荷のピークを迎える。

飾るときのポイント 飾るときのポイント

水切り

花瓶の高さに合わせて茎を切ります。

  • 空気に触れないように水の中で切る
  • 斜めに、茎をつぶさないようにスパッと切る
    茎の断面が広くなり、吸水がよくなります

水替え

花瓶の水は毎日取り替えましょう。

  • 茎の部分もぬめりを落とすように優しく洗う
  • 花瓶も清潔に

飾る場所

直射日光の当たらない風通しのよい場所に飾ります。
エアコンの風は直接当たらないようにしましょう。

切戻し

水替えの際に茎を数センチ水切りします。茎が短くなってきたり、大きくしなるようになったら器を変えて違った雰囲気を楽しみましょう。

ユリの種類

1

一重咲き

最もスタンダードな咲き方。種類が豊富です。
「チューリップ」と言えばこのかたち。

・主な品種・

クリスマスドリーム

2

ユリ咲き

花びらの先が細長くとがり、外側に開く咲き方。
名前のとおりユリの花に似ています。

・主な品種・

プリティウーマン

3

パーロット咲き

パーロット(Parrot)とは、オウムのこと。
花びらにオウムの巻毛のようなフリルが入ります。

・主な品種・

フレミングパーロット

4

八重咲き

花びらが多弁でボタンに似た咲き方。
ボリュームがあり、高級感のあるタイプです。

・主な品種・

モンテオレンジ

5

フリンジ咲き

花びらの縁にギザギザの切り込みが入ります。
レースの縁どりのような、個性的で可愛いらしい咲き方です。

・主な品種・

ハウステンボス

6

王冠咲き

くるんとウェーブした花びらが反り返る咲き方。
花が王冠のように見えることから、こう呼ばれています。

・主な品種・

クラウンオブダイナスティ

写真提供:(株)日園

新潟のユリを飾ってみよう

お花を飾りたいけれど、花瓶を持っていない…。
そんな方でも大丈夫。家にある器で気軽に楽しめます。

色や品種を組み合わせて華やかに

同系色でまとめるとエレガントに

1本ずつかわいらしく

家にあるものを花瓶代わりに

平皿

グリーン(葉物)を組み合わせたり花びらを浮かべたりしてアレンジ

グラス
マグカップ
ページトップへ戻る